お知らせ
2016/10/21

【弊社企画・監修物件】2016年グッドデザイン賞受賞!abanbaによる、東京・小石川の、間口約5mの敷地に建つ集合住宅「LILIO小石川」

弊社企画・監修物件の小石川の集合住宅「LILIO 小石川」が2016年グッドデザイン賞を受賞いたしました。

■建築概要

地上9階建ての集合住宅です。 この建物の特徴は、立地する敷地の間口5mという狭さにあります。 建築の容積を最大に計画したことで生じる、細長いプロポーションのファサードに、比率を揃えた開口をあけ、スケールの大きな格子窓のようにデザインすることで、奥行きのある表情を建物の内外の間に持たせることができました。また各住戸のプランは約13mの住戸内の奥行きを活かす工夫をしています。廊下はタイル敷きの土間状空間とすることで、玄関から道路側のテラスまでが見通せる開放的な空間としています。収納やキッチンは部屋内に設けず、この廊下に面して設けることで、各部屋をNLDの概念にとらわれない自由な構成としています。

受賞対象の詳細

背景

個人オーナー様の案件です。計画スタート当時も建設コストは高く、コストを削減しつつ、品質を落とさない建物を計画することが求められました。また、この敷地のように商店街スケールのまちに大型マンションが林立し、うなぎの寝床のような敷地が取り残されているケースがよくあります。そのような敷地でいかに品質よくコストを抑えた建築ができるかというチャレンジ精神をもって企画をたてていきました。

デザインコンセプト

細長平面をプラスに捉えた土間状廊下。建物プロポーションに調和する閉じすぎず開きすぎない奥行ある立面。

企画・開発の意義

周囲に投資マンションが建ち並ぶなかで、間口が狭いために重機が入らず施行が困難という理由で、空地のままの敷地をよく拝見します。我々の提案では、コラムと鋼管杭を併用したアットコラム工法を採用するとともに、純ラーメン構造のシンプルな躯体構造とすることで、施行性を容易にしました。これまで敬遠されがちであった場所に新たな価値を見いだすことができたと考えています。

創意工夫

この建物は、貸し床面積を最大限確保するために、法規制の建物塔状比の最大をめざして、建築をしました。そのため、地震時の水平力による建物の引抜き力を抑制するために、建物の重量を極力減らす計画としています。そこで、我々は外壁に乾式のパネル材料を選択しました。施行性がよく、建物の外壁に使用される汎用性のある材用ですが、規制サイズが決まっているため、目地等のデザインコントロールが難しい面を合わせ持っています。我々は、建物のプロポーションを尊重し、パネルの比率もプロポーションに限りなく揃えていくことで、目地のような細部においても、同じコンセプトで統一することに心がけました。また、道路に面する立面には、押出成型セメント板を無塗装で使用することで、パネル1枚1枚の異なる風合が、スケールコントロールで調和する、ムラと調和のコントラストを楽しむ外観デザインとしました。

デザイナーの想い

この建物は、前面道路に対して、建物の中と外の間に、約50%の割合で開口を設けた、外壁(スキン)でワンクッションをおいています。外部に対して閉じすぎるでもなく、開きすぎるでもない、中間を目指しました。外部の心地よさを適度に取入れた、外部環境との50/50な関係を、都心の立地で楽しんで頂ければと考えています。

審査委員の評価

間口5mという狭隘敷地に集合住宅を建設するという、とても「都市的」な建築である。プラン、工法などの工夫によって、敷地を最大限に使いつつも、街並みに対するデザイン的な提案となっている姿勢が評価された。

 

プロデューサー:Aヒルズ合同会社 夏山英敏、岡雅俊
意匠設計・監理:
abanba inc.エイバンバ):番場俊宏、坂田旭
設備設計:株式会社設備計画:皿井寿幸、安西智哉
構造設計:ASD:田畠隆志、田畑孝幸
施工:栄港建設:渡井孝浩
   電気:英晃商事:吉田実
   給排水衛生:小堀工業:小堀政明
   鉄骨階段:日南鉄鋼
企画、監理:エムズウエスト
撮影:GEN INOUE
用途:1階:エントランス、2階:店舗、3階-9階:共同住宅
構造:鉄筋コンクリート構造
規模:地上9階建+ペントハウス
敷地面積:90.28m2
延床面積:515.49m2

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